日本三大夜景「函館山からの夜景」

北海道函館市南部にある函館山(標高334m)からの夜景は、兵庫県神戸市の摩耶山掬星台や長崎県長崎市の稲佐山からの夜景と並ぶ「日本三大夜景」の1つである。
函館山があるエリアは、かつて島だった函館山と陸地の間に、沿岸流が運んだ土砂が堆積してできた(砂州が形成され陸続きとなった)陸繋島(トンボロ)の地形でである。函館市街地の主要部分はこの砂州の上にある。函館山から陸地へ曲線状にのびるきれいな「くびれ」が、函館の夜景の美しさを際立たせる要因の一つといえる。

函館市は、北海道を代表する観光地として発展しており、国内だけでなく、台湾、中国、東南アジアから多くの外国人観光客(インバウンド)が訪れている。「100万ドルの夜景」とも称される函館山からの夜景を見るために、日没が近づくと山頂をめざす観光客が増え始め、大混雑となり、課題となっている。函館市では、混雑緩和を図るために、色々な実証実験を実施している。
海辺や盆地などの地形といった自然的条件、人工的な建物群(ビルや工場など)といった社会経済的条件などから、さまざまな「夜景」景観が生み出されている。時代ととともに夜景も変化している。人々を惹きつけるきれいな夜景は、地域資源(観光資源)にもなり、それを活かした取り組みも各地でみられる。地理学でも「夜景」は研究対象として興味のあるテーマの一つである。
(2025年8月 深瀬撮影)
