日本一海抜の低い地表

日本一海抜の低い地表

青森県八戸市「八戸キャニオン展望台」から撮影した八戸石灰鉱山。すり鉢状に海面より下の地表を採掘している珍しい石灰石鉱山です。写真上部の道を走る普通サイズの自動車と、下部に写る90トン積ダンプの大きさを比べてみてください。採掘場の広さは、東西1,000m、南北1,800m。埋蔵量は10億トン。現在の最深部は海抜−170mですが、将来、海抜−210mまで採掘する計画だそうです。鉱山と八戸港の積出サイロ、八戸セメントとの間は、総延長約10㎞の地下ベルトコンベアで結ばれています。

2023年の『港湾統計』によると、八戸港からは221万トンの石灰石が移出され、そのうち57%が鹿島港への仕向でした。八戸鉱山株式会社HPによると、1970年に同社(八戸石灰鉱業)が設立された目的は、日本製鉄株式会社の鹿島製鉄所向け製鉄用副原料の生産・出荷にあるそうです。

八戸港の石灰石積出設備

写真:八戸港の石灰石積出設備(2025年5月:山田撮影)

八戸の近代化の一翼を担ってきた八戸の石灰石。日本各地にある石灰石鉱山と地域との関係を知りたい方には、以下の書籍がおすすめです。

岡田昌彰(2017):『日本の日本の砿都:石灰石が生んだ産業景観』創元社.

(2025年5月 山田撮影)

撮影場所

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