雪の「こみせ通り」

青森県黒石市の通称「こみせ通り」の一角を占める国指定重要文化財、「高橋家住宅」前で撮影。青森県津軽地方を襲った豪雪が止んでから4日が経ち、地元の方曰く「道路側の雪もようやく少なくなってきた」際の写真です。雪に覆われ、夕闇の暗がりが増してゆく「こみせ」に小さな明かりが灯りました。「こみせ」の景観は、やはり、雪の日や雪の夜に真の魅力がわかるのかもしれません。ぜひ無雪期の写真と見比べてください。
2005(平成17)年に、写真の一帯は「黒石市中町伝統的建造物群保存地区」として、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。「こみせ」のような伝統的な建造物を対象とする地理学の研究には、その成立過程や、それらを維持・活用するまちづくりと課題、住民や観光客の意識を対象とするものなど、数多くのものがあります。
雪に閉じ込められる生活の経験がないと、無雪期を含めた通年での雪国の風土や文化、精神性は理解できないように思います。ぜひ部屋を暗くして、時折ドドっと落ちる雪の音を思い浮かべながら、心静かに写真をお楽しみください。
(2025年2月 山田撮影)