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森林総合研究所 十日町試験地を見学しました

2月16日、新潟県にある森林総合研究所 十日町試験地へ施設見学に伺いました。今回は、雪国ならではの気象・積雪観測の現場を学ぶことを目的として、試験地の観測施設や観測機器の見学、さらに雪の断面観測の様子を見学させていただきました。

見学に先立ち、前日に熊谷キャンパスから十日町へ移動しました。熊谷キャンパス周辺では20℃近い気温となっていましたが、十日町へ到着すると一面の雪景色が広がり、雪の量もスケールもまさに別世界でした。学生たちも、普段の生活ではなかなか体験できない積雪環境に圧倒されながら、雪国の気候を肌で実感している様子でした。

午前中は、十日町試験地で実施されている雪の断面観測を見学しました。雪というと一様に積もっているように見えますが、実際には内部が層状構造になっており、降雪や気温変化などの履歴が雪の中に記録されています。観測現場では、積雪を掘り出した断面から層構造を確認し、雪の重みや水分量などを測定する作業を間近で見ることができました。

断面には、しまり雪ざらめ雪などの雪質の違いがはっきりと現れており、学生たちも「雪の中にこれほど多くの情報が詰まっているのか」と驚いた様子でした。雪の粒の状態や硬さ、層の境界を読み取ることで、積雪がどのように変化してきたのかを理解できることを学び、雪氷観測の奥深さを実感する貴重な機会となりました。

午後は、試験地内の施設や気象観測機器を見学しました。特に印象的だったのは、雪国特有の厳しい環境条件に対応するための観測の工夫です。例えば雨量計は、積雪の影響を受けないよう地上から3m以上の高さに設置されており、積雪地域で安定して観測を続けるための設計や運用の工夫を学ぶことができました。施設内では観測データの管理方法や観測の継続体制についても説明していただき、現場での研究・観測がどのように支えられているのかを具体的に理解することができました。

また、十日町試験地では雪国の環境を対象とした観測が100年以上にわたり継続されており、長期的な気候変動や積雪環境の変化を捉える上で、こうした観測の積み重ねが非常に重要であることを改めて実感しました。短期的な観測では捉えきれない現象を理解するためにも、長期データが果たす役割は大きく、今回の見学を通して「観測の価値」や「現場研究の重要性」を学生とともに学ぶことができたと感じます。

今回の施設見学にあたり、丁寧にご案内・ご説明いただいた森林総合研究所 十日町試験地の職員の皆さまに、心より御礼申し上げます。

 



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